結論。友達対局(招待URL型)サービス3件のうち、指し手の経路を説明していたのはこちらが作っているものだけでした。
もう1つの発見として、仕組みを説明していたサービス(将棋Web)はサーバーを経由する構成で、その分「対局中に切れても再接続できる」という強みを持っていました。仕組みを明かさない/サーバーを介さないことと、切れにくさは両立しにくいようです。
調べた3件
| サービス | 登録 | 料金 | 仕組みの説明 | 切断時の扱い |
|---|---|---|---|---|
| こちら(将棋・リバーシ・どうぶつしょうぎ) | 不要 | 無料(広告あり) | あり。ブラウザ間で直接通信(WebRTC)、対局データはサーバーを経由しない | 対局開始後の切断はやり直し |
| ボードゲームランド | 不要 | 無料(広告表示なし) | なし | 不明 |
| 将棋Web(yuki-lab) | 不要 | 無料 | なし(公開ページ上は) | 60秒の再接続猶予あり。接続が不安定なとき通信方式を切り替えて続行 |
将棋Webは検索するとサーバー構成が出てくる
将棋Webの対局ページ自体には仕組みの説明がありませんが、開発者の別ページを検索すると、オンライン対局モードにRedis・Django・PostgreSQLを使っているという記載が見つかりました。これは指し手がサーバーを経由する構成であることを意味します。
これ自体は悪いことではありません。サーバーを介する分、60秒の再接続猶予や通信方式の切り替えといった、途切れにくさの仕組みを持てています。 こちらが作っているものは対局データをブラウザ間で直接やり取りする構成のため、こうした仕組みは持てず、対局開始後に接続が切れると現状はやり直しになります。
ボードゲームランドは検索でも仕組みの記載が見つからず、判断材料がありませんでした。
どちらを選ぶべきか
- 多少の再接続の心配より、対局データが自分たちのブラウザの外(サーバー)を経由しないことを重視する → こちらの将棋P2P対局
- 長時間の対局で、通信が不安定な環境でも指し続けたい → 将棋Web。再接続の仕組みがある分、実用上は安心です
- とにかく手軽に1局 → ボードゲームランドでも将棋Webでも、登録なしですぐ始められます
なお将棋ウォーズ・将棋クエスト・81道場は、レーティングで見知らぬ相手と当たる仕組みで、「決めた友達とだけ指す」という今回の用途とは目的が異なります。
この結果が言っていないこと
- 「サーバーを経由する」という将棋Webの情報は、検索で見つかった開発者の別ページの記述にもとづくもので、対局ページ本体が明言しているわけではありません。将棋Webの対局データ自体を実際に計測して確かめたものではなく、システム構成からの推定です。
- ボードゲームランドの仕組みは技術情報が公開されておらず、P2Pかサーバー経由かを判断できませんでした。「広告が見当たらない」もページの見た目からの確認で、内部の計測はしていません。
- 81道場・将棋ウォーズ・将棋クエストはマッチング型のため比較の対象外にしています。
- こちらのP2P方式は、双方のネットワーク環境によっては直接つながらないことがあります(特に一部のモバイル回線や制限の強い社内ネットワーク)。持ち時間も自己申告制で、第三者の裁定はありません。
「対局データがどこを通るか」は、多くのサービスが説明していない部分でした。気にする人には、そこを明示しているかどうかが選ぶ基準になります。